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酪農コラム

中山貞幸 さん(別海ミルクワールド) 美味しいを支えるプロの仕事。

中山貞幸 さん(別海ミルクワールド)  美味しいを支えるプロの仕事。
もくじ

北海道の別海町は、日本一の生乳生産量を誇る町。そんな別海町の中でも、「別海ミルクワールド」は、全頭数1,000頭以上でトップクラスの規模を誇ります。敷地面積は400ヘクタールで、なんと東京ドーム85個分に相当。別海ミルクワールドの代表である中山さんに酪農、そして美味しさへのこだわりについてお伺いしました。

より良い生乳を作るために

中山さんのおじいさんが別海町で入植され、中山さんは3代目。お父さんより酪農を引き継いで約30年になるといいます。この約30年間、中山さんは「生乳の味をより良くすること」を追求してきました。その目標は壮大で、「“世界を探してもこんなに美味しい牛乳はない!”というレベルの味を目指していきたい。」と中山さん。

生乳の味は何で決まるのでしょうか。生乳の味には、産地の特性(地形、天候など)、牛の飼い方、牛の飼料、牛の種類、牛が飲む水など様々な要因が影響します。「それらの要因を長年の経験から最適な組み合わせを見つけることで、理想の味を作り出すことができる。」と中山さんは述べます。

「私たちは、より良い生乳を作るために、美味しい牧草、飼料、そして水を与えたいと考えており、とうもろこしや牧草などの飼料は主に自分たちの手で、種まきから収穫まで行っています。」中山さんが飼料にこだわるのは、牛が口にする牧草、飼料、そして水など、牛の身体を作るものがそのまま生乳の味わいとなるためだといいます。

中山さんは、国内はもちろん、アメリカ・ヨーロッパなど酪農国を毎年のように訪問し、現地の乳製品を味見。また、小売店舗の担当者さんや消費者の方にも直接お声がけし、味に対する生の声を聞くようにしているといいます。これらの美味しさのたゆまぬ研究を通じて、中山さんは、より消費者が求める美味しさを目指しています。

オーガニック乳製品作り

中山さんは、カネカと共に取り組む有機専用牧場である別海ウェルネスファームの代表でもあります。「カネカさんのチームメンバーと協働し、それぞれの強みを活かすことで、よりよいオーガニック乳製品作りに日々取り組んでいる」と中山さんは語ります。

カネカの循環型有機酪農への熱い想い、人材、技術。そして、別海ミルクワールドの酪農の実績、美味しさへのこだわり。「この両社の組み合わせだからこそできる、世界に誇れるオーガニック乳製品を作りたい」と中山さんは熱く語ります。中山さんの“美味しいオーガニック乳製品”への飽くなき挑戦は続きます。