有機酪農のいま
牛の給餌 (きゅうじ) 作業
もくじ
次の仕事は牛のえさの計量・調合。
大人の牛は1日で約50kgのえさを食べます。60頭の牛がいると、1日で約3トンものえさが必要に!そのため酪農家にとって、えさ作りは非常に重要な仕事ですね。
牛のえさは、牧草を発酵させたものと有機の畑で育てたデントコーンを発酵させたものを混ぜ合わせて作ります。これらの発酵させたえさを総称して、「サイレージ」と呼びます。えさはツーンとした甘酸っぱい香りがします。これはサイレージが乳酸菌で発酵しているからですね。
別海ウェルネスファームでは、サイレージに発酵させていないデントコーンを混ぜることもあります。牧草だけでなくタンパク質を豊富に含むデントコーンを配合することで、より栄養バランスのよい食事となります。
バンカーサイロ(貯蔵場所)で保存していたサイレージ、デントコーンなどを大型のミキサー車で混ぜ合わせます。そして、ミキサー車で出来上がったえさを柵の近くに撒きます。
牛がえさを食べ始めると、どうしてもえさが柵から離れてします。その際、酪農家が「えさ押し」の作業を行います。えさは水分を適度に含んでいるのでずっしりと重く、えさ押しの作業は想像以上に力を要します。牧場に来られる際には、えさ押しの作業をぜひ試してくださいね。