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オーガニック食品と発酵調味料を生活に取り入れるコツ 清水みのり さん

オーガニック食品と発酵調味料を生活に取り入れるコツ  清水みのり さん
もくじ

料理家で菌検査解説員(菌カウンセラー)の清水みのりさん。発酵食、発酵調味料の料理教室を主宰するだけでなく、菌カウンセラーとして多種多様な腸内細菌のバランスを読み解くカウンセリングや食生活習慣のアドバイスもされています。そんな清水さんに、オーガニック食品と発酵調味料を生活に取り入れるコツを教えてもらいました。

自らを“菌オタク”とおっしゃる清水さん。幼少期にヨーグルトを叔母さんと作る経験をして以来、菌の魅力に惹かれていったそうです。パン酵母や発酵食品などを使った料理家となられた後、菌とその健康効果をより勉強したいという想いから、菌カウンセラーの資格も取得されました。

オーガニック食品を生活に取り入れるコツ

そんな清水さんの著書『調味料を変えるだけ!身体が喜ぶ発酵調味料メソッド』では、選りすぐりの“本物の発酵調味料”を紹介されています。清水さんが考える“本物の発酵調味料”の定義は、①添加物が含まれていない、②昔ながらの製法で発酵・熟成されたもの、③美味しく、発酵によりうま味と栄養素がどんどん増していくもの。“本物の発酵調味料”の中でも、オーガニック食品をお薦めされています。

オーガニック食品を生活に取り入れるといっても、全ての食品をオーガニック食品に切り替えるのは簡単ではありません。何からオーガニック食品を試してみると良いでしょうか?

「醤油、味噌、みりんなどの発酵調味料は、ご家庭において使う頻度の高い食品ですよね。この発酵調味料をオーガニック食品に替えてみるのがその第一歩としてお勧めです。」と清水さん。例えば味噌をオーガニック食品に切り替える。すると、お味噌汁の味が変わり、「次はこの味噌汁に合わせてお野菜もより良いものを食べてみたい!」となります。

オーガニック食品の味を一度体験すると、その人の意識がどんどん高まり、この調味料に見合った食材、食品に替えていきたいと感じるようになるといいます。料理教室の生徒さんの中には、「まさか私がオーガニックスーパーに通うようになるなんて。」といったお声もあるとのこと。

また、清水さんは、もっと簡単にオーガニック食品を取り入れるコツを教えてくれました。それは、「買い物場所を、オーガニックスーパーや自然食品店に一度試しに切り替えてみる。」

という清水さんからの提案。オーガニックスーパーへ行けば、オーガニック食品を見つけやすく、時間短縮で楽に買い物が出来るというメリットもあります。都市圏であれば、オーガニックスーパーの店舗数も増えており、「気軽な気持ちで店舗に一度足を運んでみてくだいね。」と清水さん。

サステナブルな暮らしをするコツ

最後に、清水さんにサステナブルな暮らしをするコツを聞いてみました。「私たち生活者にできることとして、ゴミを減らすことを意識しています。」例えば人参。「皮ごと人参をスライスしてお料理に使えば、栄養価も期待できます。」と清水さんは語ってくれました。食材を余すことなく使うことがサステナブルな暮らしに繋がるということを教えてもらいました。

2023年、清水さんは全く新しいコンセプトのカフェをスタートさせます。「菌と私たち双方にとって心地が良い“発酵蔵カフェ”をオープンする予定です。醤油や味噌などの醸造蔵(発酵蔵)のように、発酵蔵カフェを空気中、床、壁、天井まで発酵菌がいっぱいの場所に整えていきます。」

カフェでは発酵ごはんや発酵スイーツを食べたり、発酵食品などのレッスンを受けたり、“本物の発酵食品”として醤油等が購入できるお店を計画中とのこと。「ぜひ菌がたくさんの醸造蔵の中にいるような空気感を皆さんに体験していただきたいと思います。」と清水さんは笑顔で語ってくれました。