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親子向けSDGs(エスディージーズ)食育イベント

親子向けSDGs(エスディージーズ)食育イベント
もくじ

先日、ライフ桜新町店にて、カネカ×ライフ 協働「親子向けSDGs(エスディージーズ)食育イベント」を実施しました。小学1~5年生の9組20名の親子が参加。子どもたちは、カネカの取り組む地球にやさしいサステナブルな酪農、ライフコーポレーション(以下、ライフ)が取り組む自然の恵みを活かしたブランド「BIO-RAL(ビオラル)」について学び、体験するとともに、お店のオリジナルPOP作りにも挑戦しました。

親子で気軽にできるSDGsの取り組みとは?

最近、学校の授業やニュースでもよく取り上げられるようになったSDGs。地球を守るための持続可能な開発目標を達成するため、私たちは何ができるでしょうか?

親子が気軽に取り組めるSDGs。それは、スーパーでの買い物や食べ物を選ぶこと。目標12の「つくる責任、つかう責任」。地球の資源をむだにしない、化学物質にたよりすぎないことが求められています。また、目標15の「陸の豊かさも守ろう」では、木、土を大切にすることが重要です。「スーパーで“オーガニック食品”を選んで買うことでこれらの目標に貢献できる」ということを、今回のイベントを通じて学んでもらいます。

有機(オーガニック)って何?

はじめに、ライフの小川啓さんより「有機(オーガニック)って何?」の説明がありました。有機農産物は、化学的に作られた農薬や肥料をできる限り使わずに作られた農産物のこと。「化学肥料や農薬を使えば、きれいな野菜や果物をたくさん採れるようになります。しかし、それらを使いすぎると、土や川を汚してしまったり、土の中の虫や小さな生き物がいなくなったりしてしまう恐れがあります。だからこそ、スーパーで有機(オーガニック)農産物・食品を選んで買うことは、“地球にやさしい”と言えるのではないでしょうか」と小川さん。

牛ってどんな生き物?

小川さんよりお話があった“地球にやさしい”食品である有機(オーガニック)食品。カネカの天川隼人さんは、「私たちカネカグループでは有機(オーガニック)乳製品を作っており、北海道別海町に牧場を運営しています。私たちの牧場が大切にしていることは、“牛にやさしい、人にやさしい、地球にやさしい”」と言います。今回、天川さんからは、特に“地球にやさしい”取り組みについてのお話がありました。

天川さんは、まずは子どもたちに酪農を知ってもらいたいと言います。会場には実物サイズの牛のパネルが!「みなさん実際に牛を見たことはありますか?あのパネルの牛とみなさんの背の高さを比べてみてください。背丈は150cm、横幅は170cmもありますよ。」実際に背比べしたこども達からは「牛って大きいね!」との声が。

牛のごはんって何でしょうか?「牧草はみなさんご存じかもしれませんが、それだけではありません。コーン、そしてサイレージもあります。」(天川さん)子どもたちには、実際に牧場から持ち込んだ牧草、コーン、サイレージを子どもたちに触ってもらいました。サイレージは、「みなさんが食べているヨーグルトと同じように、牧草やコーンを乳酸菌の力で発酵させたもの。ぜひにおいをかいでみてくださいね」と天川さん。においをかぐと、たしかにヨーグルトのような酸味のある香りがします。参加した親子からは、「牛も発酵したものを食べているのは知らなかった」との声がありました。牛が1日に食べる量は、「例えば牧草だと50~60kg食べます。」(天川さん)みなさんの1日食べる量は1kgくらい。牛の食べる量はすごいですね。

地球にやさしい酪農とは?

天川さんによれば、1日にする牛のうんちとおしっこの量はなんと60kg。「ちょうど皆さんのお父さんと同じくらいの重さだよ!」と言うと、こども達は「そんなに出すんだね!」と大はしゃぎ。実はこのうんちとおしっこが、牧草やコーンを大きく育ててくれる肥料になります。

牛のうんちはそのままでは肥料にはなりません。どうやったら牛のうんちが肥料になるのでしょうか?「それは、自然の中にいる様々なバクテリア(微生物)がうんちを分解し、植物が育つために必要な栄養たっぷりのたい肥に変えてくれるのです」と天川さんが教えてくれました。実際に子どもたちにたい肥のにおいをかいでもらうと「思ったより臭くない」「森のにおいがする」と驚きの様子。

「牛のうんちを自然の力を使って肥料にします。そしてその肥料でコーンや牧草を育てます。自然の力で育ったコーンや牧草を牛は食べることで、健康なお乳を出してくれます。このお乳を使って私たちの“ピュアナチュール ™ オーガニックヨーグルト”が作られているのです。」このように自然の力を使って、この土地で採れたものをこの土地で消費することで、「“地球にやさしい酪農”を私たちカネカは実現しています」と天川さん。

ライフの売り場で有機食品を見つけてみよう!

ここで、実際に子どもたちに有機食品をライフの売り場で探してもらうことに。ライフの小川さんから、「①有機、②オーガニック、ORGANIC、そして③JASマークがある商品を見つけてみましょう」とヒントが。子どもたちは、店舗の棚をあちらこちら確認。実際に商品を手にとり、パッケージの裏表をくまなくチェックし、小川さんに教えてもらったヒントの文字やマークを探しました。子どもたちは、「JASマーク発見!」など見つけるたびに歓声を上げていました。保護者の方も、「思っていたより有機食品が多いね!」との声が。

イートインスペースに戻り、それぞれ持ち寄った食品を見せあいます。ピュアナチュール ™ オーガニックヨーグルトだけでなく、果物、野菜、シロップ、ドライフルーツ、ナッツまで様々なオーガニック商品が見つかりました。

「みなさんが持ってきた商品の多くに“BIO-RAL(ビオラル)”というマークがあるのに気づきましたか?」と小川さん。「ビオラルは、オーガニック食品や健康にこだわった体にやさしい商品を取り扱うライフのブランド。現在、約300種類の商品を揃えています。」スーパー“ライフ”にてビオラルコーナーを設置するだけでなく、ビオラルのお店を下北沢、新宿マルイなどに展開。特に、最新店舗の有明ガーデン店では「ビオラルカフェを導入し、店内で販売されているビオラル商品で作った食事もご提供しています。」(小川さん)

オーガニック食品を実際に食べてみよう!

ここで、ピュアナチュール ™ オーガニックヨーグルトと子どもたちが選んだビオラルのオーガニック食品とを実際に食べてもらいました。ピュアナチュール ™ オーガニックヨーグルトについて、「お砂糖を入れていないのにそのままでも濃厚で美味しい!やさしい味ですね。」とお母さん。子どもさんは「ピュアナチュール オーガニックヨーグルトにビオラルのアガベシロップが良く合うよ。」と教えてくれました。

お店のPOPを作ろう!

今回、子どもたちは、自分たちでできるSDGsの取り組み、有機(オーガニック)食品、そして地球にやさしい酪農などたくさんのことを、体験を通じて学んでもらいました。ここでライフ小川さんより、「今日学んだことを、是非、お店に来られるお客様に対してPOPを通じて伝えてみましょう!」と、オリジナルのPOPを作ってみることに。

シールを貼ったり、文字を書いたり、絵を描いたり。こども達はそれぞれ真剣にオリジナルのPOP作りに取り組んでくれました。「みなさんが作るPOPをきっかけに、お客様がSDGsや地球にやさしい食品についてより知ってもらえるといいですね。」と小川さん。

出来上がったPOPはどれも力作!子どもだからこそ伝えることができる、オリジナリティあふれる作品に仕上がりました。

SDGsを体験して学ぶイベントに満足!

最後に、参加して頂いた親子に参加した感想をお聞きしました。

「有機(オーガニック)の意味と大切さをはじめて学ぶことができました。これからスーパーに行ったら、“有機”“オーガニック”の文字を探して買い物したいです!」(小学2年生)

「酪農や牛のことは今まで知らなかったので勉強になりました。牛がサイレージというものを食べているのは驚きました。カネカさんの“地球にやさしい牧場”に行ってみたいです。」(小学5年生)

「SDGsの全体像をご説明頂いたり、クイズ形式での牧場でのサステナブルな取り組みや、餌や有機肥料の実物を見せて頂いたりと大変勉強になりました。スーパーで利用されるPOPを作ることもでき、子どもも積極的にSDGsを学べたと思います。」(小学5年生の保護者)

「全てが体験型の学習だったのでより一層SDGsを身近に感じられたのではないかと思います。親も子どもと一緒に考えたり探したりととても楽しめました。また、ライフさんのビオラルのお話をお伺いして、スーパーでの買い物に対する考え方が変わりました。」(小学1年生保護者)

このように、参加した親子のみなさんが「スーパーでオーガニック食品を選ぶことがSDGsにつながる」ことを学び、体験して頂けるイベントになりました。これからもカネカ、ライフでは、親子向けにSDGsをより身近に、オーガニック食品をより気軽に感じられる活動を続けていきたいとのことです。